【開催レポート】2023年10月19日 風評被害を吹き飛ばせ!三陸沖の海産物をみんなで食べて応援プロジェクト実食会!
風評被害を吹き飛ばせ!三陸沖の海産物をみんなで食べて応援プロジェクト実食会!開催報告
〇イベント概要
2023年8月24日より、東京電力福島第一原子力発電所のALPS処理水を海洋放出が開始されました。ALPS処理水の海洋放出の際には、2次処理や希釈によって、トリチウムを含む放射性物質に関する規制基準を大幅に下回ることを確認し、安全性を確保することとしていますが、誤解や偏見による風評被害、そして中国による禁輸処置により日本の海産物は大きな打撃を受けております。
我々にできることは「食べて応援」だと考え、特に風評被害の影響が大きい三陸沖の海産物を取り寄せて美味しく食べることで風評被害払拭に少しでも貢献したいとの思いで開催しました。
〇イベント開催報告
【取り寄せた食材】
わかめ(岩手県大船渡市 )/ 中野えびす丸 中野圭さん
ホタテ(岩手県宮古市)/ 株式会社隆勝丸 平子昌彦さん
ヒラメ、マダコ、もうかの星(宮城県気仙沼市) / 三徳 三浦徳隆さん
サーモン(青森県西津軽郡深浦町) / 株式会社あおもり海山 野呂英樹さん
いくら(岩手県下閉伊郡普代村)/ マルコシ商店
大根しそ巻き(福島県)
いか人参(福島県)
【提供した料理】
・ホタテいくら丼
・握り3種計3カン(ヒラメ、マダコ、サーモン)
・わかめとマダコの酢漬け
・汁物
・香の物
・もうかの星の刺身(モウカザメの心臓)
【料理人】
寿司處 金兵衛 三代目・植田和利氏
植田和利大将は『いつもは豊洲で目利きを行い最高の魚に、仕事をして出している。今回は漁師から直送で送られてくるため、まな板の上に乗るまで状態が分からなかった。それをどうやって最高の状態にするのかという、新しい挑戦になった。』と語った。
【漁師さんとオンライントークセッション】
岩手県大船渡市でホタテ漁師の中野えびす丸 中野圭さんにオンラインで参加いただき、漁業の現状についてお話しいただきました。
中国の禁輸政策だけでなく、異常な海水温の上昇等の影響から貝毒の発生し大きな被害を受けているそうです。
貝毒が発生した場合、許可を受けている一部の加工業者のみでしか買い取ってもらえない状況で、販売できる総量が少なくなるだけでなく買い取り額も通常よりも大きく下がるそうです。
貝毒は貝柱自体に毒はなく一部の中腸腺(ウロ)と呼ばれるところにのみ毒が蓄積される症状で、適切に除去すれば安全に食べられるとのこと。
フグの調理師免許のように貝毒の適切な除去ができる業者に広く加工・販売する権利が与えられれば貝毒発生時でも適正価格で安全に流通ができると中野さんは訴えました。
【ポケマル創設者 高橋博之さんがゲスト参加】
今回の使用した食材の多くはポケットマルシェ(ポケマル)を使用。
ポケットマルシェ(ポケマル)は、出品者と購入者が自由にやりとりのできる”CtoC”型の食べ物フリマサービスです(簡単に言うと、全国の食べ物の作り手から直接食材を買えるサービス)。
政経学修会では、2023年4月にポケットマルシェ(ポケマル)の運営会社である株式会社雨風太陽の高橋博之代表にご講演いただき、生産者と消費者が直接つながることの意義を学びました。
高橋博之代表やポケットマルシェ(ポケマル)の理念が、今回のイベントの趣旨に一番合致すると考えました。
〇寄付金のご報告
イベントは皆様からの寄付で運営させていただきました。
【イベントのご寄付について】
寄付金総額 363,000円(寄付者24名)
→1万円以上の寄付者紹介(50音順)
・石川安藤総合法律事務所
・エミウル株式会社
・株式会社古仲クリーニング商会
・株式会社コルディアーレ資産コンサルティング
・鮨 神楽
・露木晴雄様
【会場提供】IsaI AkasakA(株式会社RJオフィス)
使用した寄付金の額 232,429円
(内訳)
・食材費
・人件費(料理人出張料、配膳アルバイト日当等)
・消耗品(使い捨て食器、調味料等)
・寄付金サイト手数料
・イベント保険、駐車代
余剰金 114,201円
余剰金は全額ポケットマルシェ(ポケマル)を運営している株式会社雨風太陽に寄付いたしました。
寄付にご協力くださった皆様ありがとうございました!