【開催レポート】2024年2月27日 政経学修会 大人の社会科見学 ファンケル総合研究所 見学ツアー
2月度 大人の社会科見学会!
【ファンケル総合研究所見学】
創業者:池森賢二氏
戦争の傷跡が色濃く残る1947年に父親を失い、母親は5人幼子を養うことができず、母親は年上の2人と幼い弟を連れて東京へ出稼ぎに、池森氏と弟はの親戚宅で育てられた。
母子家庭での苦労も多く、中学卒業後に働き始めた。
1980年に当時女性達が美しくなる為に使っていた化粧品が、肌荒れ等のトラブルを起こしてしるという本末転倒な状態に疑問を持ち、肌荒れの原因である防腐剤を抜いた無添加化粧品事業を創業。翌年の1981年ファンケルを創業した。
[創業理念]
『正義感を持って世の中の「不」を解消しよう』
[経営理念]
『もっと何かできるはず』
東戸塚のファンケルでは、化粧品やサプリメントの研究開発、製造も行っている。
化粧品を作る際は、無添加に拘り、菌の増殖を減らす成分を入れるなど、使う人の安全と安心の為に、アレルゲンとなるリスクのある成分を徹底的に排除して、新作の化粧品のテストには、肌トラブルを抱える人を入れる事で、より厳しい基準でテストして、合格したものだけを販売。
また、容器も自社で設計し、3Dプリンターで試作品を作り、どんな年代の人でも使いやすく洗練されたデザインかどうかを確認してから型を作る徹底ぶり。
『人間大好き』を合言葉に、従業員全員が化粧品を使う人にサプリメントを飲む人にどんな満足を届けたいか?を追求している。
現在は女性が6割のファンケルは、近年男性化粧品も開発したり、ケールを使ったココアや食べやすく栄養価の高い発芽玄米の開発など、多岐に渡り挑戦を続けている。
高い化粧品を使ったが思った程良くなかった。。と言う経験を、女性なら少なからずしていると思う。
私は、高い化粧品で目が腫れ上がった経験がある😢
また、なぜ化粧品は高いのか?
と言う観点からアテニアと言う高級化粧品と同じ、成分を使って3分の1〜5分の1の価格の新ブランドを生み出した。
どうしてもブランドへの付加価値をつける為、高額な価格設定をしているところもあるそぅ。
消費者の側も
安い🟰悪いもの
高い🟰良いものとの思い込みが潜在的に存在にある。
そうして作り上げたファンケルは、時価総額が4,000億を超える大企業に成長した。
自身の引き時を熟考し、自分がいなくなった時にどうすれば会社を守れるか?従業員を守れるか?を第一に考え、創業家が経営から手を引き、保有株をキリンホールディングスに売却することを決めた。
親族一同にその事を説明した際に、反対意見を述べる者は1人もいなかったと言う。
池森氏は、現在ひとり親世帯への高校進学支援やベンチャー企業支援を行う財団を運営している。
見学の端々に、池森氏の従業員や顧客への想いが感じられた。
池森氏に、講演をと熱望してみたが、ご年齢もあり今では講演を行なっていないそう。
これからも、社会科見学や経営者・政治家の講演会、ビジネス交流会などを企画していますので、皆様、ぜひご参加を!
(広報部長 上村智子)